「読む」「作る」「食べる」をキーワードに作られたスパイス付き絵本。その誕生の経緯やウラ話を当時の開発メンバーに伺う企画の第2弾。今回は商品誕生に大きく貢献したある人物のこと、そして発売後の反響などについて語っていただきました。

2020年8月に大手ECサイトなどで発売を開始したスパイス付き絵本ですが、お客様や社内からの反響はいかがでしたか？

楠本さん：
おかげさまでテレビやラジオ、新聞など、様々なメディアでも紹介していただき「ハウス食品が食品以外の商品を発売した」と驚きの声もたくさんいただいたので、とても嬉しかったですね！

齊野さん：
新しく1からはじめたことがモノになって、本当にたくさんの方から「良い商品を開発したね」と言っていただけたことが本当に嬉しかったです。それから当時、ちょうど自分の息子たちがターゲットの年齢だったので「うちの子ができるか？」って、タマネギを何度も切ってもらって検証していたんです（笑）なので「できたよ！」って言えた時はすごく嬉しかったです！

齊野さんのお子さんもプロジェクトメンバーの一員だったんですね！

齊野さん：
確かに、そうですね！

齊野さん：
うちの息子たちも声を出しながら読んでいたので「お子さんが読みたいリズムになっているか？」みたいな検証は何回もやりましたよね（笑）

楠本さん：
やりましたね！あと絵本のイラストもいくつか見てもらって「どれがいいかな？」とか息子たちに結構聞いてましたね（笑）なので息子たちはプロジェクトの一員っていってもいいと思いますね！今ではもうすっかり大きくなりましたけど、今でもスパイスのこと言ったりしてますね。

齊野さん：
うちの子もです！

第一弾の発売から約3年。その間に新しい絵本も2冊発行されましたが、今後の展望などについてもしあればお聞かせください。

楠本さん：
絵本を読んで体験して、作って食べてを一連でやってみてはじめて価値が伝わる商品だと思うので、もう少し認知が広がればいいなという思いがあります。

齊野さん：
私自身、毎日スパイスに触れているので当たり前の存在なのですが、そうじゃない人にとっては非日常だと思うんです。なので、もっと日常的にスパイスに触れてもらってワクワクする体験をたくさんの人にしてほしいなって思います。

お二人にとって、このスパイス付き絵本はどんな存在ですか？

齊野さん：
私の場合は「ワクワクを考えるきっかけ」を与えてくれた商品だと思っています。他の商品を開発していても「こうしたらもっとワクワクするかな」って思うようになりましたね。それはスパイス絵本に携わったからこそだと思います。

楠本さん：
ハウス食品への入社理由が『食を通じて、家庭の幸せに役立つ』という企業理念を実現したかったからなんですが、今回実際にお客様から「うちの子が朝早くから絵本を読んでいて“早く作ろうよ！”って言ってくれた」というようなメッセージをいただいた時は「あっ、（入社時の目標）達成できたな！」って思えました。あと親子のコミュニケーションに食を通じて役立っているんだなと思えてすごく嬉しいですね。

そういえば「生まれてはじめて作った料理が、このカレーだった」という声も目にしました。

齊野さん：
えっ、ホントですか!?すごく嬉しいです！

楠本さん：
私も本当に嬉しいです！誰かの人生に影響を与えたっていうのはすごく嬉しいですね！実際「うちの子が気に入って、絵本を見ながらよく作っているよ」って同僚からも声をかけてもらいました。身近な人からの言葉も本当に嬉しかったです。

齊野さん：
わかります！その気持ち！

楠本さん：
社内の人って案外本音で言ってくるので、一層嬉しく感じますね（笑）