(第2回)【名もなきとうがらしが解説】「しあわせの激辛」ができるまで
やあみんな、しあわせに生きているかい?
俺の名は……まだ無かったな。
第1回では、「しあわせの激辛」ブランドコンセプトがどのようにして生まれたか、その背景について紹介をした。
今回は、俺や仲間たちがプリントされているあのパッケージデザインがどのように誕生したか、説明しようと思う。
こちらもぜひ、最後までチェックしてみてくれ!
第2回 パッケージ&俺たち唐辛子キャラができるまで
■パッケージのコンセプトを選定
味の方向性は決まった。続いて必要なのは、商品に欠かせないパッケージのデザインである。
「しあわせの激辛」にちなみ、ハウス食品は「しあわせ」と「激辛」それぞれの軸をもとに、どう具現化すべきか試行錯誤していった。
ひとつは、爽やかな青色をベースとし、激辛を食べた後に感じるスカッとリフレッシュした「幸福感」を表現した方向。
もうひとつは、赤と黒をベースとし、唐辛子のイラストを用いながらベタに「激辛らしさ」を表現した方向だ。
数パターンのデザインを用意したハウス食品は、辛メーター主催の「第2回激辛ファンミーティング」でそれらを披露。
デザインに関しても、激辛ファンと辛メーターの意見を取り入れることにしたのである。
- 第2回激辛ファンミーティング風景(2020年8月オンラインにて)
■満場一致でパッケージ決定!
満場一致で支持を得たのは、「黒背景に唐辛子フェイス男性がプリントされたパッケージ」だった。
「インパクトある」
「ハウスさん、こんなことやっていいんだ!いいね」
「これは間違いなくTwitter(現X)でつぶやくね」
といった声が集まったのだ。
「赤い顔!この一択!この感じが好き!」
「赤い顔して激辛って、ばかばかしいじゃないですか。そこがいい」
「どれだけ真剣に語ったって辛いものじゃん。このちょっとゆるい感じが良い」
「顔のインパクトが半端ない」
など、唐辛子フェイスのイケメンさ……いや違うか、このインパクトは大好評だったそうだ。
実は、ハウス食品の開発担当の中では「しあわせ」方面と「激辛」方面とでデザインの支持が分かれており、満場一致で黒背景&唐辛子フェイスに支持されたのは意外だったという。
やはり激辛商品のことは、激辛ファンと辛メーターに聞いてみるものだな……。
黒地に赤、という激辛の王道ともいえる配色に、インパクトある唐辛子フェイス。
「激辛」というちょっとしたバカらしさに真剣に向き合う「大人の遊び心」をくすぐるパッケージとして評価を得た俺たち唐辛子軍団は、晴れてパッケージデザインとして採用されることとなったと言うわけだ。
■唐辛子キャラのモデルだが、実は……
……と、ここまで読んで「この顔、誰かモデルがいるの?」と思ったそこのあなた、なかなか鋭いな。
ここだけの話だが、俺たち唐辛子はハウス食品の社員がモデルになっているのだ。
この「しあわせの激辛」商品開発に携わった社員たちは若手が多かった。
「自分たちの顔がモデルになった唐辛子が、パッケージにプリントされている」となれば、自然発生的にワクワク感が生まれ、社内でも多いに盛り上がれるからな。詳細は伏せるが、俺にもモデルがいるんだぜ。
もしかしたら、あなたが俺ら唐辛子軍団に似ている人物と街中ですれ違うことがあるかもしれないな。
おわりに
このようにして生まれた「しあわせの激辛」シリーズは、2021年4月からEC限定商品としてレトルトの「チキンカレー」「麻婆豆腐」「辛ボナーラ」、袋麺タイプの「ラーメン」を発売したのを皮切りに、翌2022年6月には「辛ボロネーゼ」が仲間入り。
さらに「炒飯の素」「麻辣鍋の素」も加わり、ラインアップを拡充していった。
激辛ファンの支持を集め、今ではevery HOUSEの人気No.1ブランドとなっている。
これからも、俺や仲間たちがプリントされている「しあわせの激辛」商品が広まり、長く愛されることを願っている。
それにしても俺の名前がないとは……どういうことだ~!???(頭抱え)
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