カレーパンノヒト

今回はマニア垂涎!? こだわりの調理機材の味や具材へのこだわりなどについてカレーパンノヒトたちに語っていただきます。

第1回目で野口さんが仰っていた“課題突破できた網”のお話しを、詳しく伺ってもいいですか？

赤坂さん：
はい、もちろんです。実は私『長時間油で揚げてもパンが割れない網』を開発したんです。

すごい！網を開発した人に生まれてはじめて出会いました（笑）どういう工程を経て誕生したんですか？

赤坂さん：
最初はフライヤーにカレーパンを入れておけば、しっかり揚がるだろうと思ってたんですが、それが全然ダメで（笑）。実際カレーパンを揚げてみると、徐々に浮いてくるんですよね。浮くまではいいんですけれども、その後カレーパンがひっくり返って、下に目がけてカレーを吹き出すというのが毎回繰り返されていました。なので「じゃあ、ひっくり返さなきゃいいじゃん。上から蓋をしてしまえ」と思ったのが最初のきっかけです。それでどうやって蓋をしようかなって考えた時、研究所にちょうどいいサイズの蓋がなかったので、ホームセンターに行って網を買い、それを加工して作りました。

ホームセンターで調達したんですね！ちなみに網が完成するまではどのぐらいの時間を要したんですか？

赤坂さん：
購入したその日の17時ぐらいから作業始めて、夜には完成していたのでそんなに時間は掛からなかったですね。

野口さん：
パパパッと作られていたので、カッコよかったですよ！

昔からそういった作業がお得意だったとか？

赤坂さん：
いいえ全然。作業したのも高校の授業の時以来だったと思います（笑）

どうして今回、バーモントカレーとジャワカレーを中身に選んだのですか？

黒田さん：
バーモントカレーとジャワカレーがハウス食品の代表的な商品かつ、甘口のバーモントカレーと辛口のジャワカレーというコンセプトで味がしっかり分かれているので、その2つを使うというのは早い段階で決まりましたね。

なるほど！カレーフィリングと同様に具材の大きさにもかなりこだわったとお聞きしましたが？

野口さん：
従来のようなカレーフィリングだけでは、この商品が目指す家庭のカレーのような具材のゴロゴロ感を出すのが困難だったのと、中にできるだけ空洞を作らないために、具材を大きくしました。

黒田さん：
大きい具材は、最初からカレーフィリングの中には入っていなくて、後から足しているんです。実はそれに適した具材を選ぶのも大変で、加熱してもボソボソにならないジャガイモを選んでいたり、後入れの肉は別の工場で加工して味つけしたものをカレーに入れているので、パサつきがなく、ジューシーな味わいに仕上げたのがこだわりの一つです。

実際に食べてみると、カレーフィリングの弾力感が味によって違うように感じたのですが？

パン生地にタピオカ粉を使用してるって、本当ですか？

黒田さん：
はい、本当です！なんとなく関西の人って、もっちりしたものが好きなんじゃないかなというイメージがありましたので、その考えをベースにした結果タピオカ粉に辿り着きました。

冷凍の食品としては比較的賞味期限が短いという印象を受けたのですが、それはなぜですか？

赤坂さん：
冷凍やけが発生してしまうと美味しさが失われてしまうことが考えられるからです。私たちは皆様に美味しいものを召し上がっていただきたいという思いから、このような賞味期限を設定しました。

ここまで3回に分けてカレーパンノの開発秘話やこだわりについて語っていただきました。揚げ方や調理器の改造、そして中身や生地の試行錯誤を行うことで唯一無二のカレーパンとして誕生したカレーパンノヒ。味や具材の大きさだけでなく、その形にも圧倒されること間違いなしです！ まだ食べたことがないという方は、ぜひこの機会に召し上がってみてはいかがですか？